想声   side K



可愛い



(またか…。)


さて俺と古泉が所謂お付き合いと言うものをするようになって数日。

俺はある悩みを抱えていた。



何かって?


古泉だ古泉!!

事あるごとどころか四六時中と言ってもいい。


ピンク色の感情ぶちまけやがる!


顔見るたびに前より悲壮感がなくなった分
甘ったるい感情をばんばん感じるようになった。


本気で糖分が混ざっているのではないかと思うくらいだ。



だがそれを結局嬉しいと思っている限りは、
オレも相当救えないな…。


ん。



あ、こいつキスしたいとか思ってるな。



古泉に関しては結構具体的なことも分かるようになってきた。

俺が知りたいと少し思っているせいでもある。




…古泉にはまだ俺の能力のことは言ってない。


気味悪いと思われるかもしれない、
そういう不安はやっぱりあるから。



お前は前、オレに嫌われるかもしれないって
不安がってたよな。



俺だってそうだよ。




ホント言うと、告白する前からずっとそう思ってた。

というかお前を好きになり始めた時からずっとだ。



今まで気づいた奴がいたわけじゃないけど。


感情だけとはいえ、心の動きをのぞかれるのは
いい気分がするものじゃない。



それくらいは分かってる。
感じる方だっていい気分はしないもんだしな。




だから、俺はせめてこいつが喜ぶようにしたい。
知られても嫌われないように、せめて。

今だけでも。

「古泉。」
「はい、…んっ…。」

お前の望む通りに。

「古泉…好きだ。」
「え…ええ。僕も。」

だから、いつか知っても嫌わないでくれ。
俺はお前のそばにいたいと思っているから。


「キョン君?」



あ。



…今、こいつ…。



不思議に 思ってる…。


「お待たせーっ!今日も集まってるわね?!」

あ、ハルヒ…。
この瞬間、古泉の疑問は飛んでいた。

少しほっとした。

そして、少し複雑だった。


…とりあえず…気をつけないと、いかんな…。



                                      To be Continued…



なんか途中から急にシリアスに。
不自然ですがちょっと続かせたくてこうなりました;
というかシリーズ化希望の方がだいぶ前にいらっしゃったので
調子にも乗ってます;;


最後少々加筆しました。ほんっとに少々。
ちょっとつじつま合わなかったので…;;



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